少人数講座の最大の価値は、一人ひとりにフィードバックが返ってくることです。受講者が個別レッスンではなく少人数講座を選ぶのは、手頃な料金で、講師に見てもらえるからでもあります。
だからこそ、全員に講評を返すことは、少人数講座の講師にとって大切な仕事です。この記事では、その進め方を紹介します。
講評の時間を、最初から確保する
講評は、時間が余ったらするものではありません。講座の進行表に、最初から講評の時間を入れておきます。
- 90分の講座なら、20〜25分ほどを講評にあてる
- 一人あたりの時間を決めておく(例:6名なら一人3分ほど)
- 時間が押しても、講評の時間は削らないように説明の時間で調整する
定員を決めるときも、この講評の時間から逆算すると決めやすくなります。詳しくは定員は何人にする?で紹介しています。
伝えることは「良い点1つ、次に試すこと1つ」
一人ひとりへの講評は、伝えることを絞ると、短い時間でも伝わります。
- 良い点を1つ:具体的に(「この部分の色の重ね方がきれいです」)
- 次に試すことを1つ:直すべき点ではなく、次にやってみること(「ここの影を、もう一段濃くしてみましょう」)
「全部よくない」と感じても、良い点から伝えることで、受講者は次に試すことを前向きに受け止めやすくなります。
受講者どうしで学び合う講評
少人数講座では、講師の講評を全員が聞いていることも価値になります。
- ほかの人への講評から、自分にも生かせることに気づける
- 「この作品の良いところはどこだと思いますか?」と、受講者に聞いてみる
- 似た課題を持つ人には、共通のアドバイスとしてまとめて伝える
受講者どうしの意見を聞く時間があると、講師一人で講評するよりも、多くの視点から学べる場になります。
練習中の「声かけ」もフィードバック
講評の時間だけでなく、練習中に一人ずつ回って声をかけることも大切です。
- 全員に、少なくとも1回は個別に声をかける
- つまずいている人には、その場で小さなヒントを
- うまくいっている人には、次の一歩を提案する
練習中の声かけと講評の時間の両方で、一人ひとりが「見てもらえた」と感じられるようにします。
オンラインでは画面共有で一人ずつ
オンラインの講座では、作品や作業画面を一人ずつ画面共有してもらい、全員で見ながら講評する方法があります。手元の作業は、スマホを手元用のカメラにしてもらうと伝わりやすくなります。
まとめ
- 講評の時間は、進行表に最初から入れておく
- 伝えることは「良い点1つ、次に試すこと1つ」に絞る
- 受講者どうしが学び合える講評の進め方をする
- 練習中の声かけも含めて、全員が「見てもらえた」と感じられるように
講座全体の組み立てははじめての単発講座の組み立て方で紹介しています。