「今度こそ」と申し込んだオンライン講座が、気づけば数回で止まってしまった。そんな経験がある人は少なくないはずです。
オンライン講座が続かないのは、意志が弱いからではありません。移動がいらない、いつでも受けられる、という便利さの裏側に、続けにくくなる理由が隠れています。
この記事では、オンライン講座が続かない理由を整理し、続けるための5つの工夫を紹介します。
オンライン講座が続かない5つの理由
1. 「いつでもできる」から、後回しになる
録画の講座や、自分のペースで進める教材は、好きな時間に学べるのが魅力です。ただ、期限や決まった時間がないと、ほかの予定に押されて後回しになりがちです。教室に通う講座なら「この時間は教室にいる」と決まっていますが、自宅ではその区切りが生まれにくくなります。
2. 分からないところを、聞けないまま進む
画面越しだと、話の途中で手を挙げたり、講座の後に講師をつかまえて質問したりしにくくなります。大人数の講座ではなおさらです。小さな疑問が積み重なると、ついていけない感覚が強くなり、参加する気持ちが薄れていきます。
3. 自宅の環境に左右される
家族の声、届くメッセージの通知、目に入る家事。自宅は学ぶための場所として作られていないので、集中を切らすものが多くあります。机に向かうまでの切り替えがうまくいかないことも、続かない原因になります。
4. 何のために学ぶのかが、あいまいになる
「なんとなく役に立ちそう」で始めた講座は、忙しい時期に優先順位が下がりやすくなります。終わったときにどうなっていたいかが見えていないと、1回休むことへの抵抗も小さくなります。
5. ひとりで学んでいる感覚になる
オンラインでは、ほかの参加者の様子や、教室の雰囲気が伝わりにくくなります。休んでも誰にも気づかれない状態は気楽な反面、「待っていてくれる人がいない」ことが、続ける理由を弱くします。
続けるための5つの工夫
1. 時間を決めて、予定に入れる
いちばん効果的なのは、学ぶ時間をほかの予定と同じように、カレンダーに入れてしまうことです。
- 後回しにしがちな人は、決まった日時に開かれるライブの講座を選ぶ
- 録画の講座なら、「毎週火曜の21時から30分」のように見る時間を先に決める
- 仕事の後に疲れやすいなら、週末の午前など、余力のある時間帯を選ぶ
2. 小さなゴールを決める
「英語ができるようになる」のような大きな目標だけだと、進んでいる実感を持ちにくくなります。講座の長さに合わせて、手の届く小さなゴールを置いてみてください。
- 全4回の講座なら「最終回に、3分間の自己紹介を英語で話す」
- 1回の講座なら「今日の内容を、1つだけ明日の仕事で試す」
- 継続型の講座なら「この1か月で、エッセイを2本書き上げる」
ゴールは講師と共有する
少人数の講座なら、最初の回で「この講座で何ができるようになりたいか」を講師に伝えておくのがおすすめです。講師がそれを踏まえて声をかけたり、課題を調整したりしやすくなります。
3. 学ぶ場所と、始める合図をつくる
自宅の中に、「ここに座ったら学ぶ」という場所を決めておくと、切り替えがしやすくなります。
- 机の上を片付け、必要な道具だけを置く
- スマートフォンの通知を切るか、別の部屋に置く
- 始まる5分前に、イヤホンをつけて接続を確認する
- 家族に「この時間は講座中」と伝えておく
毎回同じ準備をすることが、そのまま「始める合図」になります。
4. 質問しやすい講座を選び、最初に一言話す
画面越しでも質問しやすいかどうかは、講座の作り方で大きく変わります。
- 受講者の人数が少ない(全員が発言できる人数かどうか)
- 講義だけでなく、質問や練習の時間が用意されている
- チャットや講座後の質問の受け付けがある
参加するときは、最初の回で一言だけでも声を出しておくと、その後の質問のハードルが下がります。カメラをオンにすると、講師もこちらの表情を見ながら進められます。
5. 一緒に学ぶ人をつくり、休んだときの戻り方を決めておく
少人数のクラスでは、講師やほかの参加者がこちらを覚えていて、「前回の続き、どうでした?」と声をかけてもらえることがあります。待っていてくれる人の存在は、続けるいちばんの理由になります。
あわせて、休んだときの戻り方を先に決めておきましょう。
- 休むときは、講師やクラスに一言伝える
- 次の回の前に、休んだ回の資料や要点だけ確認する
- 2回続けて休んだら、講師に相談して進め方を調整する
1回休んだことで「もういいか」と離れてしまうのを防げます。少人数で学ぶことの良さは、少人数で学ぶと、何が変わる?でも紹介しています。
それでも続かないときは、形式を見直す
工夫しても続かないときは、自分のせいだと考えるより、講座の形式が今の生活に合っていないと考えてみてください。
| こんなとき | 見直し方の例 |
|---|---|
| 自宅だとどうしても集中できない | 対面の講座、または対面でも参加できる両対応の講座にする |
| 長いコースだと途中で息切れする | 1回で完結する単発の講座を、気になったときに受ける |
| 毎週の予定を確保できない | 月1〜2回の継続型など、ペースのゆるやかな講座にする |
| ひとりで学んでいる感覚がつらい | 少人数で、参加者どうしが話す時間のある講座を選ぶ |
オンラインと対面の向き・不向きは、オンライン講座と対面講座、どう選ぶ?で詳しく紹介しています。
オンライン講座を選ぶ前のチェックリスト
これから申し込む講座が続けやすいかどうか、次の点を確認してみてください。
- 開催の形:決まった日時のライブか、録画か
- 時間帯と頻度:無理なく確保できる曜日・時間か、月に何回か
- 人数:受講者は何名までか、全員が発言できる人数か
- 質問の機会:講座の中に質問や練習の時間があるか、講座外でも質問できるか
- 講座の長さ:単発か、全何回か、継続型か
- 休んだときの対応:資料の共有や、振り替えの仕組みがあるか
まとめ
- オンライン講座が続かないのは、意志の弱さではなく、「いつでもできる」ことや質問しにくさ、環境、孤独感によるところが大きい
- 時間を予定に入れる、小さなゴールを決める、場所と始める合図をつくる、質問しやすい講座を選ぶ、一緒に学ぶ人をつくる、の5つが続けるための工夫
- それでも続かないときは、対面・単発・継続型など、講座の形式を見直す