動画で学べる講座や、何十人も参加するセミナーは、手軽に始められて費用も抑えやすいのが魅力です。一方で、「分からないところを聞けないまま進んでしまった」「最後まで続かなかった」という経験がある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、少人数のクラスで学ぶと何が変わるのかを、良い点と注意点の両方から整理します。naraotto が1クラスの受講者を8名までにしている理由もあわせて紹介します。
少人数とは、何人くらいのこと?
「少人数」に決まった定義はありません。講座によって、2〜3人を少人数と呼ぶこともあれば、10人前後を少人数と呼ぶこともあります。
大切なのは人数そのものよりも、その人数で何ができるかです。目安として、次の3つがそろうかどうかで考えると分かりやすくなります。
- 1回の講座のなかで、全員が発言・質問する時間がある
- 講師が、一人ひとりの理解度や作品・成果物を見られる
- 参加者どうしが、お互いの顔と名前を覚えられる
naraotto では、この3つが成り立つ人数として、1クラスの受講者を最大8名(講師は含みません)にしています。ひとつの机を囲める人数、とイメージすると近いかもしれません。実際の定員は講座ごとに1〜8名の範囲で決まります。
少人数で学ぶと変わる4つのこと
1. 質問を、ためこまなくなる
大人数の講座では、「こんなことを聞いたら迷惑かな」「あとで調べればいいか」と、質問を飲み込んでしまいがちです。小さな疑問が積み重なると、途中からついていけなくなる原因になります。
少人数のクラスでは、質問しやすい空気がつくられやすく、講師も「ここまでで分からないところはありますか?」と一人ずつ声をかけられます。つまずいたその場で解消できることが、いちばん大きな違いです。
2. 自分に向けたフィードバックがもらえる
話し方、文章、デッサン、語学の会話など、多くの学びは「やってみて、直してもらう」ことで上達します。動画や大人数の講座では、この「直してもらう」部分が手薄になりがちです。
少人数なら、講師が一人ひとりの発表や作品を見て、その人に合わせた具体的なアドバイスを返せます。自分では気づけない癖や、次に意識するとよいことが分かると、練習の方向がはっきりします。
3. ほかの参加者から学べる
少人数のクラスでは、ほかの参加者の質問や発表、講師がそれにどう答えるかも、すぐそばで見聞きできます。
- 自分では思いつかなかった質問から、新しい気づきがある
- 同じ課題でも、人によって答えや表現が違うことが分かる
- 自分と同じところでつまずいている人がいると、安心できる
読書会や勉強会のように、対話そのものが学びになる分野では、この効果が特に大きくなります。
4. 続けやすくなる
大人の学びでいちばん難しいのは、続けることかもしれません。仕事や家庭の予定が入ると、ひとりで進める教材はどうしても後回しになります。
少人数のクラスでは、講師やほかの参加者が自分のことを覚えてくれていて、「先週の続き、どうでした?」と声をかけてもらえることもあります。ほどよい緊張感と、待っていてくれる人がいることが、続ける理由になります。
少人数のクラスの注意点
良いことばかりではありません。選ぶ前に知っておきたい注意点もあります。
| 注意点 | どういうことか | 対策 |
|---|---|---|
| 1人あたりの料金 | 講師1人が見る人数が少ないぶん、大人数の講座や動画教材より高くなりやすい | 料金の単位(1回あたり・コース総額・月額)をそろえて比べる |
| 日程の選択肢 | 開講日や時間帯が限られることがある | 単発講座やオンラインの講座も候補に入れる |
| 発言の機会が多い | 聞くだけで参加したい人には、負担に感じることがある | 発表や発言の量を事前に確認する |
| 講師・参加者との相性 | 人数が少ないぶん、雰囲気が合うかどうかの影響が大きい | まず単発や短期の講座で試してみる |
特に料金は、「1回2,800円」と「全6回で18,000円」のように単位が違うと比べにくくなります。1回あたりに換算したうえで、質問やフィードバックの時間がどれだけあるかも含めて考えるのがおすすめです。
少人数・大人数・動画、どれが合う?
どの学び方にも向き・不向きがあります。目的に合わせて選んだり、組み合わせたりするのが現実的です。
| 学び方 | 向いていること | 向いていないこと |
|---|---|---|
| 少人数のクラス(2〜8名程度) | 質問・練習・フィードバックが必要な学び、対話から学ぶ分野、続けるきっかけづくり | とにかく安く、自分のペースだけで進めたい場合 |
| マンツーマン(1名) | 自分だけの課題に集中したい、日程を合わせたい | ほかの人の考えから学びたい場合 |
| 大人数の講座・セミナー | 知識の全体像をつかむ、著名な講師の話を聞く | 一人ひとりへのフィードバックが必要な学び |
| 動画・オンライン教材 | 基礎知識のインプット、好きな時間に繰り返し見る | 質問や添削が必要な学び、続ける仕組みが必要な人 |
たとえば、基礎知識は動画や本で学び、練習とフィードバックは少人数のクラスで、という組み合わせもよい方法です。
グループとマンツーマンの違いは、グループレッスンとマンツーマン、大人の学びにはどっちが合う?で詳しく紹介しています。
少人数講座を選ぶときのチェックリスト
講座を選ぶときは、次の点を確認しておくと失敗が少なくなります。
- 定員は何名か:最大何名で、講師は何名か
- 1回の中身:講義・実践・質問の時間がそれぞれどのくらいあるか
- フィードバックの形:その場で直してもらえるか、課題への添削があるか
- 講座の長さ:1回で完結するか、全何回か、継続型か
- 開催形式:オンラインか、対面か、両方から選べるか(対面なら開催エリア)
- 料金の単位:1回あたり・コース総額・月額のどれか
- 講師の経験:その分野でどんな経験を積んできた人か
迷ったら、まず1回だけ
いきなり長いコースに申し込むのが不安なら、1回で完結する単発講座から始めるのがおすすめです。講師の教え方やクラスの雰囲気が自分に合うかを、少ない負担で確かめられます。
まとめ
- 少人数に決まった定義はないが、「全員が発言できる」「講師が一人ひとりを見られる」「顔と名前が分かる」人数が目安
- 少人数で学ぶと、質問しやすさ、フィードバック、仲間からの学び、続けやすさの4つが変わる
- 1人あたりの料金や日程の選択肢など、注意点もある
- 動画や大人数の講座と組み合わせて、目的に合わせて使い分けるのが現実的
学びたいことが決まっていなくても大丈夫です。気になる分野や、参加しやすい形式から探してみてください。オンラインと対面の選び方は、オンライン講座と対面講座、どう選ぶ?で紹介しています。